幼少期に免疫器官を発達させる
菌も食べて免疫力強化
免疫強化が重要な課題となっています。
私は、幼少期に「菌」を摂取する事で、免疫強化につながると考えています。多くのこどもを見ていると、除菌対策をしているより「菌」を身にまとっているぐらいのこどもの方が、元気になっていると感じています。つまり、小さい頃から、微生物に暴露させることで、体の免疫力がつくのではないでしょうか?
バイエル板(Peyer’s patches)は、小腸に存在するリンパ組織の集まりで、免疫系の一部として機能しています。これらは体内に侵入した病原体に対する免疫応答を調整する役割を果たし、特に幼少期には免疫系の発達に重要な役割を担っています。
幼少期における菌の暴露は、免疫系の発達に重要な影響を与えることが知られています。この時期に多様な微生物にさらされることは、バイエル板を含む免疫組織の成熟と機能の向上に寄与すると考えられています。免疫耐性の発達、すなわち体が病原体を識別して適切に反応する能力を学ぶ過程で、微生物との適切な暴露が重要です。
特に、「ハイジーン仮説」と呼ばれる理論は、現代の衛生状態の改善がアレルギーや自己免疫疾患の増加に関連していると提唱しています。この理論によれば、幼少期に病原体やその他の微生物に十分に暴露されないことが、免疫系の過剰反応や誤った反応を引き起こす原因となる可能性があります。
Sep 2023 カロリンスカ研究所はハイジーン仮説に疑問を投げています。
具体的にバイエル板の発達と幼少期の菌の暴露との関係を示す研究結果については、詳細なメカニズムや影響の度合いを理解するためには、さらに研究が必要です。これは、免疫系の発達における微生物の役割が非常に複雑で、個人差も大きいためです。
しかし、私は自分たちのこども時代を思うと、サルビアの花を抜いて蜜を吸ったりして訳で、適度な微生物の摂取は必要だと考え、果物や花の蜜をそのまま摂取することから体験をはじめています。 三重県津市フルーツポンチ園 植樹中
繰り返しになりますが、幼少期における微生物の摂取や暴露は、免疫系の成熟や腸内細菌叢(マイクロバイオーム)の発達に重要な役割を果たすと考えられています。特に、腸内細菌叢は腸の健康や免疫系の機能に大きな影響を及ぼし、これがパイエル板の発達や機能に間接的に影響を与える可能性があります。結果的に丈夫なこどもとなる事が期待できると考えています。
ばっちぃ経験
親から見たら靴を口に入れるなんて、とんでもない事かもしれません。
私の経験では、ばっちぃ体験(自然の中で泥遊びや、川遊び 果物や花を口にしたり)をして育ったこどもたちは心身ともによい発達をしていると思います。
自然の体験こそ人間の健全な発達に必要
腸に「菌」を経験させる!
[注意]
保護者の適切な管理の元、極端に除菌しすぎない加減を提案しています。
土中にはサルモネラを含む多数の有害な菌が存在し、人や動物に感染して病気を引き起こす可能性があるからです。
人に危険をもたらす「菌」の例をご紹介します。
- クロストリジウム・テタニ(破傷風菌): 破傷風を引き起こす菌で、土中や動物の腸内に普通に存在します。傷口を通じて体内に入ると、神経系に影響を及ぼす毒素を産生し、筋肉のけいれんや痙攣を引き起こします。
- バチルス・セレウス: 食中毒の原因となることがある菌で、土壌に広く分布しています。穀物や米などの食品を汚染し、摂取することで嘔吐や下痢を引き起こすことがあります。
- クロストリジウム・ボツリヌム(ボツリヌス菌): ボツリヌス中毒(ボツリズム)の原因となる菌で、土壌や水中に存在します。食品を通じて人に影響を与え、神経系に作用する毒素により、呼吸困難や筋肉麻痺を引き起こす可能性があります。
- マイコバクテリウム・ウルセランス: ブルーリ病の原因となる菌で、水や土壌に存在します。皮膚に潰瘍を形成することが特徴で、主に熱帯地域で問題となっています。
- アスペルギルス: 土壌に存在するカビの一種で、アスペルギルス症を引き起こすことがあります。免疫力が低下している人にとっては特に危険で、肺炎やアレルギー反応を引き起こすことがあります。
これらの菌は、土壌を介して間接的に人に影響を与えることが多く、適切な衛生管理や食品の取り扱いに注意することでリスクを減らすことができます。