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尊い寄付者の想いを伝える

人生のフラッシュバックを1000文字で一瞬に伝える

実話の例

寒い雨の中、こども食堂の店頭にいた私に、ズブ濡れの配達員さんが、荷物を届けにきた。
受け取りサインをしている間、配達員の彼はあたりを見回している。
「はい。雨の中お疲れ様」
伝票を彼に渡そうとすると、彼は横の横浜こども食堂の旗を見ながら、、、
「ここは、こども食堂やってるんですか?」

私は、「そう、毎週 金曜日しかできないけど」と言うと、彼は自分の腰のポーチを探り
1000円札を、私に出した。
「これ、少ないですけど 自分がこどもの時にあれば、よかった」
彼は、サインした伝票を受け取ると、暗い雨の中を去っていった。

千字一瞬物語

東京牧場の想いに、寄付者やボランティアが賛同してくれています。
その多くの方々のお話を、代表の中川はお聞きしていますが、寄付や寄贈を受けるだけで、「なぜその思いに至ったか」の過程が、受益者には伝わりません。

最近、実例を 横浜こども食堂に掲載した。
https://www.momofune.com/%e6%a8%aa%e6%b5%9c%e3%81%93%e3%81%a9%e3%82%82%e9%a3%9f%e5%a0%82%e3%81%ab%e5%af%84%e4%bb%98%e3%81%97%e3%81%9f%e4%ba%ba%e3%81%ae%e7%89%a9%e8%aa%9e/

このように、こどもの時に お腹がすいて食べ物の夢を毎日見ていた女の子が、おばあちゃんになって、東京牧場に農地を寄付してくれた話など、大変多くの話が寄付の裏にあり、東京牧場代表の中川として、多くの事を伝えていく必要があると思っていました。中川自身、何年も休日はとっていませんが、人生の残り時間は少なくなっている事は確かで、寄付頂いた方への言い訳にもなりません。

戦後の日本も、多くの犠牲の上に成り立っていると思いますが、そのひとつひとつに敬意を払うべきだとも考えています。以前から考えていた案として、これらの物語をまとめていきたいと考えているのですが、これまでも 口承であり、youtube で語り伝える案もあったが、現実的には難しい事となっている。

そこで、考えたのが、、、「千夜一夜物語」方式

こどもの頃に、印象に残った話で、「千夜一夜物語」があります。
『千夜一夜物語』(アラビアンナイト)は、中東や南アジアを起源とする一連の伝説、物語、昔話、そして冒険譚の集大成です。これらの物語は、サーサーン朝ペルシア、イスラム黄金時代のバグダード、インドなど、さまざまな文化の影響を受けています。『千夜一夜物語』の物語は口承文学の伝統に根ざしており、後にさまざまな言語に翻訳されて世界中で愛されるようになりました。

物語の枠組みは、シャリヤール王と彼の妻シェヘラザードの物語によって成り立っています。シャリヤール王は妻に裏切られたことから女性を信じられなくなり、毎晩新しい妻を迎え入れ翌朝には処刑してしまうという残酷な行いを続けていました。しかし、シェヘラザードはこの悲劇的な運命を変える策を思いつきます。彼女は結婚の夜、シャリヤール王に物語を語り始め、物語が終わる頃には夜が明けてしまうという方法で、王の興味を引きつづけます。そして、続きは翌夜に語ると約束することで、自分の命を一夜また一夜と救い続けます。このようにしてシェヘラザードは1001夜にわたって物語を語り続け、最終的に王の心を変え、自らと子供たちの命を救います。

『千夜一夜物語』には「アラジンと魔法のランプ」、「シンドバードの冒険」、「アリババと40人の盗賊」など、今日でも広く知られる物語が含まれています。これらの物語は、魔法、冒険、愛、裏切り、知恵、そして正義といった普遍的なテーマを探究しています。『千夜一夜物語』は単に楽しい物語を提供するだけでなく、異文化への理解を深め、人間の共通の価値と経験を映し出しています。

この腐敗した世の中で、人々の心の中にいる「シャリヤール王」に、善意ある人々の真実の物語を語る必要があると考えて、「千字一瞬」という実話のサイトを企画しました。

「千字一瞬」

フラッシュ・ノンフィクションで構成を考えています。
フラッシュノンフィクションは、短い形式で実際に起こった出来事や個人の体験を語る文学ジャンルです。1,000文字で構成する場合、コンパクトでありながらも強烈な印象を残すような内容を心がける必要があります。以下に、1,000文字でフラッシュノンフィクションを書くためのステップを示します。

1. 主題の選定

  • 印象的で意味深い瞬間や出来事を選びます。個人的な体験や考察が良い素材になります。
  • 読者に伝えたいメッセージや感情がはっきりしている題材を選ぶことが重要です。

2. 絞り込みと焦点化

  • 選んだテーマを特定の瞬間や詳細に絞り込みます。全体のストーリーを語るのではなく、その一部分に焦点を当てることがポイントです。
  • 感情的な重みを持つ瞬間や、意外性のある展開に注目すると良いでしょう。

3. 描写と詳細

  • 鮮明な描写と具体的な詳細を用いて、読者がその場にいるかのような感覚を味わえるようにします。
  • 感覚に訴える言葉を選び、感情的な反応を引き出します。

4. 編集と練り直し

  • 言葉の選択に注意し、冗長な表現は削除します。1,000文字という制限内で最大限の効果を出すため、すべての単語が重要な役割を果たしていることを確認します。
  • メッセージが明確に伝わるように、構造を見直し、ポイントを絞ります。

実践例

例えば、「失われた時間を求めて」をテーマに、幼少期の家族との思い出を掘り下げることができます。この場合、感情的な重みを持つ具体的な瞬間、例えば、祖母の家で過ごした夏の日の記憶や、特定の味や匂いが呼び起こす感情などに焦点を当てることができます。

フラッシュノンフィクションでは、限られた文字数の中で深い感情や考えを伝えることが求められるため、簡潔さと深さのバランスを見つけることが重要です。

フラッシュとは?

「フラッシュ」という言葉は、元々「一瞬にして明るく輝くこと」を意味しますが、文学の文脈においては、特に「フラッシュフィクション」や「フラッシュノンフィクション」として使われる場合、短くて瞬時に強い印象を与える物語や非フィクション作品を指します。これらの作品は、非常に短い文字数(例えば、100文字から1000文字程度)で完結し、読者に強烈なイメージや感情、思考を瞬く間に伝えます。
本サイトでは、1000文字以内としていますが、拘束するものでもないと考えます。

フラッシュ作品の特徴は、簡潔さと即効性にあります。短いながらも、物語やテーマの深い理解や感情的な反応を引き出すことを目指します。その短さゆえに、言葉ひとつひとつの選択が非常に重要であり、限られた範囲内で強烈な印象を残すためには、効果的な言葉遣いと簡潔な物語構造が求められます。

フラッシュフィクションやフラッシュノンフィクションは、読者が一息に読み終えることができるため、インターネットの普及と共に人気が高まっています。短い時間で完結する物語は、忙しい現代人にとって魅力的な読み物となり、クリエイティブな表現の場としても注目されています。

現代版「千夜一夜物語」

まとめてみます。

「千字一瞬」というコンセプトで、千文字のフラッシュノンフィクションをシリーズ化するアイデアは魅力的で、非常に興味深い試みと考えます。また本こ形式は、読者にとって以下のような利点があります:

  1. 手軽に読める:忙しい現代人にとって、短時間で読み終えることができる短編作品は大変魅力的です。通勤時や休憩時間など、ちょっとした空き時間に読むことができます。
  2. 多様なテーマの探求:シリーズ化することで、様々なテーマや題材に触れることができます。読者は各話ごとに異なる知識、感情、考え方に触れることができ、豊かな体験を得ることができます。
  3. 習慣化しやすい:一定のリズムで新しい作品を公開することで、読者は定期的に読む習慣を身につけやすくなります。継続的な読者との関係を築くことができるでしょう。
  4. 創作の挑戦:作家にとっても、短い文字数で完結する作品を作ることは、言葉選びや編集技術を磨く良い機会になります。また、様々なテーマやアイデアを探求することで、クリエイティビティを刺激します。
  5. コミュニティ形成:特定のフォーマットやテーマでシリーズを展開することは、同じ興味を持つ読者同士のコミュニティ形成を促します。読者が作品について話し合ったり、感想を共有したりすることで、作品の影響力がさらに広がる可能性があります。

「千字一瞬」のシリーズは、現代の短時間で消費できるコンテンツを好む傾向とマッチし、読者に独特な読書体験を提供することができるでしょう。このようなプロジェクトは、編集の技巧だけでなく、短い中にも深い意味や感動を込める作家の能力を試す素晴らしい機会になります。

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