東京牧場の目標
「東京牧場は何をやっているのですか?」
当社に寄せられる質問で最も多いものです。
会社の活動や存在意義を、一言で表すと「未来のため」
しかし、「未来のため」というと混乱を招きます。
東京牧場は、こどもたちの生きやすい場所を作るとしてはじめたものです。
詳しくは、新聞連載した「とし坊日記」
会社組織にしたのは、農業法人になる必要に迫られたからで、ありがたいことに東京都農業会議の全面協力により農地所有適格法人として設立する事が出来ました。
また、東京ブランドの育成や、宮内庁の羊導入をはじめ、高校・大学や教育委員会 多くのボランティア皆様のご支援・ご協力により拡大をすすめています。
拡大と言っても、利益ベースではありません。
現段階では、こども食堂の食材を全て自己生産する「こども食堂自給率100%」を目指しています。
現在、ボランティアを中心に 1万食分のお米を自己生産していますが、1000人のこどもたちを賄うとして、1000人×3食× 365日だと 年間 約 100万食分のお米が必要で生産場所は問題ありません。
(ご飯一杯 精米65gとして、65トン)
水道については、檜原村では取水場所を作り水道を引きましたが、1日30トン程度出るので生活用水としても十分です。
建物については、山小屋 9.9平米を 廃材中心で製作すればよいかと、実験的に建設しました。
不便な暮らしを知恵で豊かにする。自然と共生し、風や太陽、川のせせらぎ、鳥の声を聴き、魚釣りや火おこしの日常を体験して育つ。 この体験をしたこどもたちが、どんな素敵な大人になるでしょうか?
私は、森に木を植えていますが、大木になるのを見届ける事はできません。
こどもたちも、同じです。ただ私の小さな活動が、こどもたちの自由な生き方に役立てれば本望です。
多くの人は、「なぜ、そのような事にお金を使うのですか?」と尋ねます。
私は、「自分が死ぬときにお金は持っていけません」と。
それは、どんなお金持ちでも、死の前ではお金は色あせ、なんの役にも立たないことを見てきたからです。
東京牧場は新しい企業のあるべき姿を求め、様々な社会問題に貢献すべく 100のプロジェクトを実施しています。そのプロジェクトは全てがつながっています。
食育の推進、農林漁業体験、学校給食における地場産物の活用
共食、食品ロス削減、食文化の保護・継承、環境に配慮した農林水産物・食品
都市住民と共生する農業、都市農業者と都市住民の交流促進、防災協力農地が持つ防災機能
農村ファンの拡大、農的空間の創出、都市農業機能
農山漁村の地域資源を発掘し最大限に活用