壁面アート 横浜
横浜ストリートアート
ニューヨークにいた時に、街中にアートされた素敵な空間があり、毎日前を通っていました。
これら街中にある壁面アートは、「ストリートアート」や「壁画」(Mural) と呼ばれています。ストリートアートは、公共の場所に描かれたアートワークで、しばしば社会的なメッセージを含んだり、地域社会の美化を目的としたりします。壁画は、壁に直接描かれた大規模な絵画で、公共の建物やプライベートの施設の壁など、さまざまな場所に見られます。
ニューヨークはストリートアートと壁画の両方で世界的に有名であり、特にブルックリンのブッシュウィックやマンハッタンのロウアー・イースト・サイドなどの地域では、多くの壁面がアーティストによってキャンバスとして使用されています。これらのアートワークは、街の風景を彩り、訪れる人々にインスピレーションを与える重要な文化的要素となっています。
卒業記念でトンネル壁面アート
横浜駅に近い、平沼小学校の卒業記念制作の話が出た時、そんなアート空間を思い出しました。
そのきっかけとなったのが、こども110番への相談です。
こども110番への相談がきっかけ
道路に落書きをしていると怒られる。との相談が「こども110番」に寄せられ、道路落書き公式許可を関係部署で協議をしたところ、横浜市道路局は理解が得られましたが、県警本部との打合せでは、安全面から「道路の落書き」は難しい事となりました。横浜落書き天国のように裏道で交通規制の申請を出すのは可能。
自分がこどもの頃は、道路でケンケンパや落書きをしていました。昔は当たり前に出来たことが、世の中の漂白化が進むにつれ、何もかもが難しい時代となってきました。もちろん安全が最優先ですが、こどもたちが伸び伸びと、表現できる場所があればと考えていました。 そして、卒業記念の話が出た時に、同じく「こども110番」で問題となっていた、通学路上で暗くて怖いトンネルを、明るく壁面アートにしては? と考えたことでトンネルアートを計画しました。 ただ、残念な事にこのような空間には限りがあります。
思い思いの絵を描いた小学生は、成人した今も懐かしんで通る
横浜国道事務所 横浜市道路局 横浜市立平沼小学校 PTA 地域連携で横浜トンネルアートが完成
横浜シャッターアート
Mural と呼ばれる壁面アート 横浜駅周辺にはビルが立ち並んでいます。ファサードがお洒落なビルも多くなりましたが、中小ビルでは今でも古いシャッターが多く、最近では少なくなりましたがスプレー落書きをされてしまう事もありました。
東京牧場には、神奈川県教育委員会のパイロットプロジェクトで、多くの高校生が会社に来ているのですが、トンネルアート同様に、美術系の学生たちの想い出として、シャッターアートを計画し、横浜駅の近くのビルにシャッターアートを施しました。
企画から3ケ月 何を描くのかは彼女らだけで打合せしていました。
横浜ブルーを基本に、クラゲを描くという方針が決定しました。
クラゲは、海の中をゆったりと漂う自由な生き物です。透明で柔らかいその体は、水の流れに身を任せながら、静かに海を旅します。この姿は、束縛から解放された自由の象徴のように見えます。クラゲには決まった進路がなく、その動きは風や波のように予測不可能です。まるで、自分の意志で道を選ぶかのように、海の中を自由に漂います。この自然界の美しい現象は、私たちに自由の大切さを思い起こさせ、心を解き放つことの美しさを教えてくれます。クラゲの生き方から、私たちは横浜の海で、自由を追求する勇気と流れに身を委ねる柔軟性の両方を学ぶことを表現したかったとの事です。
江の島水族館に何度も通ってずーっと見ていたそうです。
壁面シャッターアート:横浜ブルークラゲアートは、横浜市西区平沼1-38-2 横浜中央タイヤのシャッターに描かれており、お店閉店後(シャッター閉鎖時)のみ見る事ができます。