一粒万倍プロジェクト
一粒の籾(もみ)を万倍に増やして糧とする
東京牧場の「一粒万倍プロジェクト」とは、一人の考えが世界を幸せにする思想的なものもあれば、種から作物(食物)を増やして 一部を種として増やしていく実質的な考え方もあります。
「一粒万倍」とは、日本のことわざで、「一粒の籾(もみ)が万倍にも増える」という意味です。農業に由来する表現で、一粒の種が多くの収穫をもたらすことを象徴しています。比喩的には、小さな努力や出資が大きな利益や成果を生むことを意味し、積極的な投資や努力の重要性を強調する教訓として使われます。
このことわざは、ビジネスや人間関係、教育など、様々な分野で応用されています。たとえば、ビジネスでは少額の投資が大きなリターンをもたらすこと、教育では子どもへの初期の投資が将来的に大きな成果を生むことなどを表現するのに使われています。
自給率100%を目指す 横浜こども食堂
一般的なこども食堂は、皆様からの寄付で食材を購入します。横浜こども食堂では寄付金をそのまま食材購入資金として使用するのでは無く、種苗の購入をし田畑で育て増やした後に、食べるのです。
東京牧場の三重鈴鹿水田では、10kg の種籾から 1000kg のお米ができます。
横浜こども食堂「ももふねキッチン」は、年間1万食を提供するこども食堂です。ここで使用されるお米は三重県の水田でボランティアにより生産されています。
また、こどもたちの農業体験として、田植えや収穫を通して働く喜びを知る場所として活躍しています。
一粒が、世界に広まった例「裏庭で偶然に見つかったアボカド」
例えば、有名な「ハスアボカド」は、カリフォルニアの郵便局員ルドルフ・ハスが自分の裏庭で1926年に偶然発見した変異から生まれました。ハスはこの木の特許を取得し、その後、ハスアボカドは世界中で最も人気のあるアボカドの品種となり、日本のアボカドは殆どがこの種類だと言われています。
食べてしまえば一粒 増やして食べれば皆で食べられる
単一の変異が新しい品種の発展に大きな影響を与えることは農業において珍しくありません。新しい特性や改善された味を持つ果物や野菜の多くがこのような偶然の出来事から生まれています。
実際に、多くの果物や野菜の品種は自然の変異や人為的な選択育種によって開発されています。
一粒万倍プロジェクト × 授人以魚 不如授人以漁2.0
東京牧場の「一粒万倍プロジェクト」は二つの側面を含んでいます。一つは、思想的な側面で、個人の一つのアイデアや行動が広範囲にわたる肯定的な影響をもたらすという考えを示しています。もう一つは、より具体的で実践的な側面で、農業において種から作物を育て、その一部を再び種として利用し、持続可能な食物生産を促進するというアプローチを表しています。
一粒万倍プロジェクトは複数の異なる次元を示しており、それぞれの側面が互いに補完し合うことで、より広範な影響を生み出す可能性を示唆しています。思想的な側面は、プロジェクトの理念や目的を明確にし、実践的な側面は具体的な行動や成果を提供します。さらに複数のプロジェクトが結合し社会的にも環境的にも意味のある影響を生むことができると、東京牧場は考えています。 皆様にご賛同頂きお知恵お力を与えて頂ければ幸いです。