自己肯定感アップで成功した人のエピソード【⑤事例篇】
全5回の5回目です! 最終回の5回目は、自己肯定感が低かった女性が東京牧場ボランティアを通して、自己肯定感を高める事に成功した実際のエピソードを紹介します。
現在20代の女性・加奈子さんは、幼少期は3歳差の弟と厳格な母親のもとで育ちました。
加奈子さんは子供の頃から弟の世話に専念する母親を見て育ってきたのですが、その家庭環境は自己肯定感が低下するものでした。
加奈子さんは母親から認められることや褒められることがほとんどなかったのです。
愛されているという実感もあまりありませんでした。
そして次第に自己肯定感が下がり、自分に自信のない子に育ってしまいます。
加奈子さんはそれから学業や人間関係での挫折を何度も経験し、自分の限界を感じていました。
社会人になってからは家を出て自立を試みますが、自己肯定感の低さから、悪い大人や男性につけ込まれるなど、苦難の連続になります。
●自分を受け入れてくれる存在との出会いで変わった
そんな加奈子さんの自己肯定感が上がるきっかけとなったのは、「親でもないのに自分をまるごと受け入れてくれる存在と出会った」ことです。
その相手は加奈子さんの場合は恋人でしたが、必ずしも恋人である必要はありません。
お友達でも、親でも、ただ私のことを信じて好きだと言ってくれる人なら大丈夫です。
加奈子さんの恋人は、ありのままの加奈子さんを受け入れ、常に愛してくれました。
仕事で忙しくて部屋が汚くなっていても、「俺、気にしないよ」と言ってくれ、妊娠後、つわりで家事ができなくても、「大丈夫?俺何すればいい?○○ちゃんは寝てていいから」と優しく支えてくれるような男性でした。
加奈子さんはこのように自分を丸ごと受け入れてくれる人と初めて出会い、自己肯定感が高まっていったのです。
いつの間にか「頑張らなくても愛してもらえる」「私というだけで好きになってくれる」ということを実感し、それが心の栄養となったのです。
「世の中には私をまるごと受け入れて愛してくれる人がいたんだ」「まだいるかもしれない」と認識できてきたことが、今後一生、加奈子さんを支える大きな柱となっていきます。
●「ただ生きているだけでいい」という認識が自己肯定感を高める原点
上記は個人的なエピソードでしたが、現在、自己肯定感が低いすべての人に応用できることです。
自己肯定感の高め方は複数ありますが、適切なサポートや肯定的な環境も必要です。
応援してくれる人のいる環境を作りましょう。
例えば家族や友人、仲間などと支え合うことで、自己肯定感を高めることができます。
助けてもらうのでもいいですが、お互いに助け合い、協力することでも自己肯定感は向上するものです。
自分を受け入れることから始め、最終的には自分を応援してくれる人のいる環境を築いていきましょう。あなたをいっぱい肯定してくれる人がいる環境を作りをしましょう。
そうすれば自己肯定感を高める道が見えてきます。
神奈川県立高校生の公式授業を担当する東京牧場では、デュアル教育を通して実習をするだけでなく、皆さんが直面する問題を一緒に解決したいと考えています。
みなさんが、明日の社会を作り、さらに生まれてくるこどもたちに夢と希望を与えられる存在になって欲しいからです!