自然畜産「グラスフェッド」
畜産の理想は、グラスフェッド
「グラスフェッド」という用語は、主に畜産業で用いられ、牛や羊などの家畜が草や牧草を食べて育ったことを指します。東京牧場はアニマルウェルフェアの観点からも、肉や乳製品を生産する動物が、その生涯にわたって自然な飼料である草を主食としている状態を表現するために使っています。
オーストラリアの意見交換で
2023年、コロナの規制緩和を待ち、オーストラリアの羊団体との交流を再開。(詳細は畜産技術協会 発刊のシープジャパンに東京牧場のオーストラリア報告書として掲載) 畜産の需要は高まる中にありながら、世界は工業的家畜生産を見直すべきだという方向に向かっています。無農薬野菜と同様に豪州でも早くから grass-fed の表示があります。
グラスフェッドの利点は?
グラスフェッドの動物は、穀物ベースの飼料(例えばトウモロコシや大豆)ではなく、牧草地で育てられます。これにはいくつかの利点があります
- 栄養価の向上: グラスフェッドの肉や乳製品は、一般的にオメガ3脂肪酸やビタミンEが豊富で、健康に良いとされるCLA(共役リノール酸)を多く含んでいると言われています。
- 動物福祉の向上: グラスフェッドの家畜は、自然に近い環境で育てられるため、動物が本来持っている行動を示す機会が増え、ストレスが少ないと考えられています。アニマルウェルフェア
- 環境への影響の軽減: 適切に管理された牧草地は、土壌の健康を改善し、炭素を固定することによって地球温暖化の緩和に貢献する可能性があります。
ただし、グラスフェッドの製品は、一般的には穀物を飼料として使用する生産方法に比べてコストが高くなる傾向があります。また、グラスフェッドに関する定義や基準は地域によって異なるため、製品を選ぶ際には、その表示や認証の背景を理解することが重要です。
どこが放牧や酪農と違うの?
羊などの家畜を本来の草で育てる方法は「グラスフェッド」と呼ばれます。酪農や放牧と聞くと、草原で草を食むのどかな羊や牛たちの姿を想像しませんか? しかし多くの酪農家は穀物や加工飼料を与えて生育を支えています。グラスフェッドでは自然に育つ草や牧草を主食とし穀物加工飼料を与えません。この方法は、家畜の健康や福祉に配慮し、また肉や乳製品の品質を高めることにも寄与するとされています。
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